ゆい環境問題研究会

グレタ・トゥーンベリ

グレタ・トゥーンベリとは?

グレタトゥーンベリは、気候変動問題について訴えているスウェーデン人の学生で、女性環境活動家として知られている。


グレタトゥーンベリは、2003年1月3日にスウェーデンの首都ストックホルムで生まれた。
オペラ歌手のマレーナ・エルンマンと俳優のスバンテ・トゥーンベリの娘である。

彼女は、アスペルガー症候群、強迫性障害、選択的無言症と診断されているが、障害を「個性の力」とし、2018年から環境活動のもと、スクールのストライキに踏み切った。
彼女はこれらの病気を受け入れつつも、めげることはなく「自分はスーパーパワーを持っている」と前向きに捉えている。


2011年、気候変動について初めて知り、気候変動の対策がこれまでされていなかったことに、ショックを受け環境保護の活動に目覚めている。

10歳頃、家族に対して菜食主義になりアップサイクリングを行い飛行機に搭乗しないことによってカーボンフットプリントを下げるよう、強く要求した。

グレタ・トゥーンベリは、15歳の時に 地球温暖化を食い止めるための行動を政府に迫るため、学校へ行かずに1人で国会議事堂へ向かい気候変動のストライキとスピーチを始める。

彼女が授業を欠席することについて、教師たちの中で見解で分かれている中、「人々は私がやっていることは良いと思っているが、教師はやめるべきだと言う」と彼女は語っている。


グレタ・トゥーンベリの実績は、COP24や2019年12月のCOP25など、様々な国際会議でスピーチを行っており、2019年のノーベル平和賞にノミネートされたことである。
人類史上最大の危機ともいわれる気候変動と地球温暖化の問題にグレタ・トゥーンベリは、「物事を変えるのに、 大人になるまで待つ必要なんてない」と言った。

そんなグレタ・トゥーンベリの言葉に、世界の人々を動かし、各国でデモやストライキが行われた。
現在でも気候変動に立ち向かおうと世界の人々に呼びかけ続けている。



グレタ・トゥーンベリの活動

グレタ・トゥーンベリは、スウェーデン議会の前で「気候のための学校ストライキ」という看板をスウェーデン語で掲げた人物である。

より強い気候変動対策を呼びかけを行ったことで名が知られるようになった。

その抗議活動は「未来のための金曜日」「気候のための学校ストライキ」と呼ばれ、SNSやデモを通じて、多くの人々が賛同し、一瞬で世界中に広まり、各国でデモが行われた。


2019年には気候変動への抗議スピーチ集を出版したことが話題になった。
気候変動への抗議スピーチ集「変化をもたらすために未熟すぎるなんてことはない(No One Is Too Small to Make a Difference)」を出版して収益を慈善団体に寄付した。


気候行動を要求する最初のスピーチの一つで、選択的無言症について、彼女が「必要なときだけ話す」ことを意味すると説明した。

イギリスのバンド The 1975 のテーマソングである「The 1975」のリリースのためにナレーションを提供し、「 だから、そこにいるみんな、今は市民の不服従の時です。反抗する時です」と締めくくった。

収益はトゥーンベリの要請に応じてエクスティンクション レベリオンに渡されることになった。


週刊誌TIMEからも「時の人」として選ばれた。

2020年にパンデミックが始まってから活動を自粛していたが、最近では、国連気候変動枠組み条約(COP26)を失敗と意見を述べた。

彼女の取り組みによってか、ヨーロッパではいち早く脱炭素化が進み、KLM(オランダの航空会社)では、便を減らすなどの動きが出ている。



グレタ・トゥーンベリの影響力

グレタトゥーンベリは、気候変動の危機感を常に訴え、すぐさま解決に向けた行動をするように世界中の人々に向けて呼びかけている。

彼女は、気候変動対策が世界中でほとんど行われていないことに強い衝撃を受けたことがきっかけで、気候変動の危機を世界中の人々に向けて訴える活動を開始した。
彼女の率直で、事実に即したスピーチは、世界中の人々の心に響いているだろう。


彼女は、自分自身だけでなく、彼女の家族に対しても、環境に配慮した生活をするように訴えた。

例えば、菜食主義になることや、飛行機に乗らないで欲しいという要求をした。


2018年に、彼女が国連気候変動会議で演説をしたことをきっかけに、彼女の影響を受けた世界中の学生達がストライキを行うようになった。
彼女のスピーチが、世界中の若者が気候変動に大きな関心を持つきっかけになったと言えるだろう。

彼女の考えに共感し、世界中の人々から支持されるようになった一方で、批判の的になることも多くなった。

特に、アメリカのトランプ元大統領が、彼女に対してからかうような態度を取ったことが話題となった。